マンスリーアーカイブ


2011年September01日

子供たちを連れて、『夏休み自由研究バスツアー』に行ってきました。

8月20日、日比谷花壇主催の夏休みイベントが開催されました。小学生以下のお子様と保護者のみなさまに『夏休み』をテーマに動物や植物とふれあい、自然の中でフラワーアレンジメントレッスンをお楽しみいただくバスツアーで、今回は千葉県富津市のマザー牧場を訪問しました。



当日はご応募頂いた211名の方から抽選で選ばれた9家族29名のお客様と和気あいあい、とても楽しくたくさんの笑顔に包まれた1日となりました。

マザー牧場へ到着後、まずは動物たちとのふれあいタイム。







穏やかでのんびりした動物たちにみんな大喜び。牧草をあげたり、頭をなでたりかけまわったり・・・。



子供たちより大きな陸ガメがキャベツを丸ごとかじっていました。

その後は、特に男の子たちが楽しみにしていた牛の乳絞り体験です。



たくさんの人たちが右から左から、乳絞りをしていくのですが、まったく微動だにしない余裕の牛さんのこの表情が微笑ましかったです。「おつとめおつとめ・・・。」といった感じでしょうか・・・。心の中で「ご苦労様。」

「ちょっとこわかったぁ!」「あったかかった」「勢い良く出過ぎて、バケツから出ちゃったぁ」、みんな大きな笑顔で感想を教えてくれました。

お昼の後はコスモス畑で、黄花コスモスの摘み取りです。



先月視察に行った際にはまだ芽を出したばっかりだった苗はすっかりお花畑になっていました。



お花大好き3姉妹。お母さんも合わせて4姉妹のようなご家族でした。



「はい、ポーズ」

次はいよいよメインイベント、摘み取った黄花コスモスを使ったアレンジメント教室です。テーマは牧場にちなんだ『草原のフラワーバスケット』。太陽みたいなマリーゴールドや香り豊かなミント、大きなオレンジ色のすずらんみたいなサンダーソニア、ラベンダーカラーが涼やかなマリンブルー、ふれあいコーナーで出会った茶色いアルパカ君色のガーベラなどなど子供たちのように個性の違う、色とりどりのお花をさらっとバスケットに詰め込みます。



会場は牧場内のキャンプサイトです。さわやかな風と、きらきらの芝生をバックにセミたちの大合唱の中、夏休みの青空教室といった雰囲気で、私自身もとっても嬉しく楽しく子供たちにとってもこの夏休みの楽しい思い出になってくれていれば良いなぁと思いながらのレッスンでした。



まずはみんなにお手本を見せます。「大きなお花から順に挿していくと作業がやりやすいよ。」「長い植物は3等分に分けると、こんな風にいろんな場所に使えるよ。」「黄花コスモスは今日の主役だから、少し高さを出して活けてみよっか。」作り方の手順やポイントをお話ししながらサンプルが完成すると子供たちみんなが拍手してくれましたぁ!!

「えぇ~、こんなのが作れるのぉ!」、「初めて見るお花がたくさん!!」、「よぉし!」それぞれコメントをしながら制作開始!



手順を良く覚えているんです!みんな。









「後ろ側にも活けてあげようね。」少しだけのお手伝いで、みるみる自信がよみがえりました!



とってもとっても丁寧で、お米みたいなちっちゃなつぼみも全部使ってくれました。



お母さんとの温かな空気感にとっても癒されました。

作っている子供たちを眺めながらの私の感想は・・・。「子供たちは立ち止まらない!」「考えるよりやってみる!」「ほんの少しの手助けで自信が溢れてくる」「自信ができるとはつらつとしてくる!」「真剣!」みんなあまり困ったり、難しいとあきらめたりせず、たったったっとどんどん手が進むのです。そしてなにより、年齢や男の子女の子に関係なくみんなとっても上手だった事に驚きました。



隣り合うお花がお互いを引き立てて、どのお花もしっかりきれいに見えていると思いませんか?



お気に入りのバラがしっかり主役になっています。



1日中ずっとお花みたいな笑顔だった女の子。最初は恥ずかしがり屋さんだったお兄ちゃんは「夏休みの自由研究に学校に持って行きたいのですがどうしたらそれまでもちますか?」と質問をしてくれました。



少しずつお花に高低差をつけてやわらかな仕上がりになりました。



やったね!バランス良く仕上がりました。



メインのコスモスが伸びやかにアレンジできました。



お父さんもご参加下さいました。

最後にはみんなで記念撮影。



連日うだるような暑さで熱中症が本当に心配でしたが、この日は奇跡的にも9月中旬の涼しさ。天候やご参加くださった皆様のご協力もあり何事もなく無事にイベントを終了する事ができました。

行きのバスの中で、子供たちみんなに今日は何が一番楽しみかお話ししてもらいましたが、男の子はだいたい「牛の乳搾り」、女の子は「お花のアレンジメント教室」。それが帰りのバスの中では、逆転。女の子も牛の乳絞りが面白かったというコメントが多く、逆に男の子たちはお花のアレンジメントが楽しかった、という感想を話してくれました。子供たちの元気いっぱいの笑顔に囲まれて、私もたくさん笑ってしゃべってエネルギーチャージできましたよ!お別れが少し寂しくなってしまいました。またどこかで会えたらいいなぁ・・・。

このイベントにご参加くださったご家族の皆様、そして多くの面で惜しみないご協力を賜りましたマザー牧場のみなさま、この場をお借りしてスタッフ一同心からお礼申し上げます。ありがとうございました!!

2011年September21日

真夏のアメリカ芙蓉にさようなら・・・。

いよいよ涼しくなってきました。台風までやってきて、外は大雨ですね。こうなるとあんなに暑い暑いとさわいでいたのに、もう太陽が恋しくなってしまいます。



この花は『アメリカ芙蓉』。夏の花の代名詞です。ハイビスカスに似てますが、親戚です。大きな大きな花の命は短命でたった1日。真夏のある日、撮影スタジオ前に落ちていたこのアメリカ芙蓉をガラスの花器に活けました。いつも商品撮影等で大変お世話になっていて、私たちデザイナーチームがお父さんのように慕っているカメラマンの守谷公一氏がいつの間にか撮影してくれていたもの。今にも細長い葉が風になびきそうです。セミの声も聞こえます。

今週から台風に乗って秋がやってきました。来年の夏までこの花ともしばしお別れですね・・・。

私にとって秋は、来春の花を咲かせる為の準備が楽しみな季節です。今年もそろそろ新種の球根なんかを捜したり、春から夏で終わってしまった1年草を取り除く作業が始まります。

『来春の花の準備』、ということで皆さんにお知らせしたい活動があります。



その名も『スイセンプロジェクト』。
http://totomoni.net/project_suisen/


みなさんもご存知、八ヶ岳の園芸家柳生真吾さんが立ち上げたプロジェクトです。全国にはたくさんの植物を愛する人たちがいます。春には色とりどりのビオラを植え、秋にはたくさんの球根を植え・・・。そんな全国の植物を愛する人たちが育てたスイセンの球根をお裾分けしてもらって、その思いのこもったスイセンの球根を被災された方々に届けよう!という活動です。当初目標としていた7万個を超え、現在球根は10万個も集まっているそうです。そんな全国からの球根を取りまとめ、咲くもの、咲きそうにないものといった仕分けの作業を日比谷花壇の東北部署でバックアップしています。

気持ちはあっても、残念ながら自分で育てたスイセンの球根がない・・・、そんな方々のために私たち日比谷花壇では『球根シェア5for5』というサービスを行っています。

スイセンの球根を10球ご購入いただくのですが、5個はご注文くださった方のお宅へ、残りの5個は被災地へのお届けとなります。復興には本当に長い時間と多くの人たちの力が必要だと思います。この5for5の球根が花咲く来春になっても、またその翌年の花を眺めながら、被災地の方々に寄り添い、自分自身に何ができるだろう、支援を継続する、新しい支援を始める、さまざまなきっかけになればと思っています。



また冒頭の写真にありますスイセン手ぬぐいは柳生さんの八ヶ岳倶楽部内ショップとオンラインショップでも販売されています。1枚1500円ですが500円がご紹介したスイセンプロジェクトの活動支援として活用される事になります。

http://tamatebako.ocnk.net/



黄色とオレンジのスイセンがグラデーションで描かれ、反対の面には明るいブルーの水玉模様。心温まるやさしい柄の手ぬぐいです。私は8月に八ヶ岳倶楽部へ立ち寄った際に購入しましたがとっても気に入り、ことあるごとに友人へのギフトとしてリピート購入しています。本当に素敵な柄なので、ぜひ1人でも多くの方の愛用品への仲間入りを・・・、と思っています。