マンスリーアーカイブ


2010年March04日

富士山と山中湖、それから『マリモロード』

週末に富士山を見に山中湖まで出かけました。

家を出る時には曇り空で少しがっかりしていたのですが、静岡に着く頃にはすっかり晴れ雪に覆われた見事な富士山を間近に見ることができ感激。



写真で見ると穏やかな風景ですが、午後はものすごい強風で海と間違えるほどの高波。さっきはのどかにプカプカ浮いていた白鳥たちも、荒海を航海している難破船のようにザブンザブンしていて、こんな時白鳥は何を思っているのかなぁといろいろ想像しながら眺めていました。

この日の一番びっくりはこれです!!!



ここがアルザスであればコウノトリの巣??と言ったところですが、これは『宿り木』。



スキー場のリフトなんかに乗っているとポツンポツンとあったりしますが、元の木の樹形が分からないほどに覆われたこんな状態は初めて見ました。



宿り木はこの実を食べた鳥が他の木で糞をし、糞に混ざった種がその木に着生する事でこのようになります。この木だけではなく、この通りの木はみんなこのように沢山の宿り木が着生していました。特別鳥が好きな木なのでしょうか・・・?



面白いのは通りの名前です。その名も『マリモロード』。これにもびっくりです。決まってこの通りの木々には沢山の宿り木がまあるくマリモの様に連なるからなのか、はたまた昔は山中湖にも沢山のマリモが生息していたとか。とにかく楽しい光景でした。やはりどこかへ出かけるといつも違った発見がありますね。



話は変わって、今朝の庭の梅の様子。



私が生まれた頃か生まれるちょっと前かに祖父が植えたものです。今年もきれいに咲いてくれました。メジロやヒヨドリが良く夫婦で蜜を吸いに来ています。



その中にたった1輪だけ赤い花が。何か良い事があるのかもしれません。

この子はよく我が家の庭に遊びに来る前のおうちのロボちゃん。神ががり的な風貌が自慢。よくキャットミントにスリスリしています。

これからどんどん球根花が咲き始めるでしょう・・・。

2010年March10日

今、一番旬な花『ラナンキュラス』

なんだか急に雪が降ったり凍える様に寒かったりと、冬に戻ってしまったかのような気候ですが、お花屋さんの店頭には春の花が一番きれいに、そしてたくさん並ぶ時期です。私たち日比谷花壇のサイトでもリーズナブルに旬のお花を購入できるサービスがスタートします。今までにも『花のある暮らし』サイトの中で産直のお花を販売してきましたが、それよりも短いタームでずばりこれが今の旬!という素材をタイムリーに提供させていただくことができるようになります。

初回は私も大好きな『ラナンキュラス』です。

本当に、何という美しさでしょうか・・・?こんな風にレースのドレスのような花が存在したり、傘代わりになるほど大きな葉っぱが存在したり、自然界は不思議です。このラナンキュラス、私も家に持ち帰りさっそくお部屋に飾りました。



これは白と、白ベースにほんのり淡いピンクが乗った繊細な表情の2種。家にあったつる性の観葉植物エレンダニカを少量一緒にあしらえばぐっと雰囲気がでました。エレンダニカは葉の美しさも魅力ですが、つるがとっても細くきれいにカールしているのでラナンキュラスのような繊細な花にはとてもよく合います。





よくよく覗き込めば覗き込むほど、その美しさにうっとりです。ほんとうにきれい・・・。

こちらはオレンジ。まるで夕焼のような鮮やかなオレンジは先程の淡いピンクのとはまた全然違った魅力があります。

                        



                   

こんな風に発色の良いビビットな色味の花にはビバーナムの黄緑がぴったり。お互いを完璧なまでに引き立ててくれるのです。



器から溢れてしまうようなラナンキュラス。このオレンジはまだつぼみの状態なので、これから大きく開いたら、本当にこぼれ落ちてしまいそうです。そうしたら、またちょっとずつ違う花器に活けて楽しみたいと思っています。

みなさんもぜひ、この旬の花ラナンキュラス、飾ってみてください。とてもとてもおすすめなので・・・。

リーズナブルな価格で購入される方はこちらでどうぞ
おうちで楽しむ季節の花(今月はラナンキュラス)

2010年March18日

冬と春を行ったり来たり

夏のような日がフッと訪れた途端翌日は雪が降ったりと、天気がなかなか安定しませんが植物達は確実に春に向かって活動しています。



暖かかった12月にうっかりと芽を出してしまったムスカリもやっと、堂々と花を咲かせました。ちょこんととまっているのはとても気に入っているテラコッタの小鳥。この少し欠けているポットも10年前くらいにどこかで買った物なのですが良い具合に苔むしていて大切にしています。



苔がつけばつくほど雰囲気が良くなります。しっとりと・・・。

私はあまり手を入れ過ぎない、きれい過ぎないコンテナや、お庭が好きです。シジュウカラやメジロ、ヒヨドリ、いろいろな鳥達が落としていった種がテラコッタの中からひょっこりと芽を出したりするのがなんとも可愛らしいと思いませんか?



この小さな器の中の植物、実は私が植えたものは何一つありません。黄色い花の咲く雑草とおそらく数年前のムスカリの球根が土に混ざっていたのでしょう、ムスカリが1本。この子も咲くのが楽しみです。

去年マグのためにたくさん収穫したオレガノも勢い良く芽を出しています。クローバーもきれいな下草のようです。



ヒヤシンスが咲くのはあと、1週間?



名前の分からないブルーの小花。オオイヌノフグリがつる性になったようなお花です。





色もさることながら、香りが美しいミモザ。風がそよぐと甘い香りが庭の隅々まで広がります。





去年ガーデンイベントの終了時に業者さんに頂いたクリスマスローズも庭に下ろしてすくすくと育っています。







自然は本当に私たちに活力をくれますね。そしてけな気です。

2010年March29日

次回のお買い得生花は白いカラーです。

先月、サイトの中でお買い得ラナンキュラスのお知らせをさせて頂きましたが今回は白い大輪カラーのウェディングマーチです。



カラーというと、「素敵だけれどなんとなく自宅用としては大げさすぎて・・・。大きな花瓶もないし」という声をよく伺います。確かにそうですよね・・・。なので、今日はカラーをさり気なく、けれど素敵にあしらって少しでもみなさんに身近な花と感じてもらえたらと、自宅で実際にいけてみました。撮影に使用したカラー数本を持ち帰り、1輪も買い足さず本当に気軽に挿す!それが私の今日のサブテーマ。



添えたのは、庭のフリンジパンジーとキッチンのパセリ、ベランダで育てているグリーンネックス、お化粧のようなもので挿し色のラナンキュラスは玄関の花瓶から拝借。フリンジパンジーはこのシンプルなカラーとは全く正反対の印象を持つ花ですが、色味をおさえモノトーンに仕上げる事でしっくりマッチしました。全く違うお互いの個性を引き立てあっています。添えたパセリは、形状の印象こそカラーとは全く違うものの、フレッシュで健康的なイメージは案外重なり、フリンジパンジーのドレスも手伝ってかこちらも相性ばっちりでした。

もうひとつのポイントは足の長いシャンパングラスを使用したことでしょうか。カラーの魅力はすらりと長い伸びやかな茎。艶やかな黄緑もみずみずしく美しいのでクリアーな足長ガラスを使用することでカラーの魅力を最大限に引き出す事ができるのです。シャンパングラスは口が細いのでお花の本数も少なくて済みますし・・・。高いところから流れるグリーンネックレスは雫のようで大好きなあしらいかたです。



2個3個とアレンジを連ねればちょっとしたホームパーティーのときなど、おもてなしのお花としても大活躍です。カラーは長持ちもしますし、ぜひこの機会にいろいろな飾り方を楽しんで頂ければと思います。



話は変わって、カラーを活けたシャンパングラスの背景に滝の流れのような少し変わった植物があると思いますが、このごろのお気に入りです。『リプサリス』という名前を持つ着生サボテン。なんともきれいな黄緑色でさわやか。背の高いポットに入れると本当に緑のシャワー。室内でも日当たりさえ良ければ全くの手間いらずです。水やりも少しなので。





このリプサリスは仕事で鉢物の仕入れに行った際に一目惚れして購入しました。こんな風にハウスの中で吊り下げてありました。この日は高ーい天井まで届きそうな立派なフランスゴムも入荷していて、うっとりでした。欲しくて欲しくてでしたが、我が家はもうジャングルで置き場所がなく断念です。


それから、太陽のようなガーベラ。こんな風にとてつもなく元気良く、鮮やかな花を見ると自然界は一体どんなシステムになっているのかと思ってしまいます。



そしてこんな風に楽しい植物達と出会うたび、ますます毎日が嬉しく笑顔になります。明日は仕事で氷川台の業者さんを訪問しますが川の両側にとてもきれいな桜並木があり、一眼レフを持ってきれいな桜便りをみなさんにお届けできたらと思っています。