人々の一生に100の花・1000の花を咲かせる仕事----。
日比谷花壇「花のある暮らし」メインデザイナー石井千花のブログです。
2010年October13日
2010年October26日
以前掛川の花鳥園をご紹介しましたが、東京からだともう少し近い富士五湖の辺りにも系列の花鳥園があるのを発見。早速行ってみました。
園内はおそらく1年中ベゴニアやフクシアが咲き乱れ、落ちたお花もきれいに池に浮かべられています。
入ってすぐに、フクロウがお出迎えです。本当に数㎝のところでスーヤスヤ。生まれながら人に慣れているのでしょうか・・・?全く動じない様子です。チラッとこちらを見てもすぐこの通り。
おまけに2人してキュルキュルお話しをしてくれます。ふくろうはなんだかやっぱり神がかり的的な存在です。他の動物とはどうも思考の経路が違うような・・・。
真赤な鳥達がおやつをもらいに飛んできました。お目当てはカットしたリンゴです。
こちらは園内から見える富士山・・・ですが、雪の全くない富士山はこんなにも殺風景なものなのですね。でも、手前に白鳥の湖のオデットとオディールがいたのでパチリ。
富士の見える風景よりも、今日は本栖湖の方が美しかったです。水の透明度が非常に高く湖の底まで良く見えました。
某月刊誌の12月号で『キャンドルアレンジ特集』が組まれるとのことで先日撮影がありました。
私だけではなくいろいろなフローリストの方が制作されたキャンドルアレンジが沢山掲載されるようなので発売になった際にはまたご報告しますが、今回撮影のために制作したアレンジをご紹介します。
雑誌の発売日前なのであまり全容が分からない程度に・・・。
これは、私が一目惚れして買い求めたハリネズミのキャンドル。まるで本当のハリネズミの赤ちゃんのようです!花は1輪も使わずに、実物だけで仕上げています。
こちらは蜜蝋を使ったドライ素材のアレンジ。
蜜蝋には時の経過した自然素材が合う!と、なんとなく直感ですぐにこのアレンジが出来上がりました。
草むらを進むとニワトリの夫婦が・・・。そんなほのぼのとした牧歌的なこのアレンジは一体どこがキャンドル?
チョコレートのようなおんどり&めんどりのキャンドルはイースターの贈り物などにも良さそうです。
これは実は今回の撮影で一番大きかったアレンジメント。ごく一部を切り取ってご紹介します。
イメージモチーフはクリスマスの代表的なケーキ『ブッシュ・ド・ノエル』。切り株にサンタとトナカイが刻まれたキャンドルポーチの中のキャンドルに火を灯すと!!!チラチラとサンタとトナカイがきらめき、まるで動き出しそう。森の切り株色がやさしくおいしいチョコレートケーキのようなデコレーションはぜひ全容をごらんいただきたいです。
とっても愉快で個性的なキャンドル続きでしたが、シンプルな物というのはやはりはっとします。静かで清らかなイブの夜を思わせる純白のキャンドルアレンジ・・・。
真白な雪道の足元にモミの小枝が落ちて、その光景がなんだかとっても鮮明の思い出されることがあります。雪に浮かぶモミの枝。その情景を数種のバラで描いてみました。
撮影が終わって、とっても美しく仕上がったこの純白のリースが誰かのお役に立てないか・・・?いろいろ考えました。数週間前、いつもとってもお世話になっているカメラマンさんのネコちゃんが亡くなり、そのネコちゃんのレクイエムに・・・。天国のカツの元には届いたでしょうか・・・?カツ、安らかに・・・