人々の一生に100の花・1000の花を咲かせる仕事----。
日比谷花壇「花のある暮らし」メインデザイナー石井千花のブログです。
2014年October15日
2014年October29日
いつの間にかすっかり秋、少し肌寒いくらいです。
日本人の私たちにとって秋の花の代名詞と言うとコスモス、リンドウ、彼岸花・・・。
今日はその中の彼岸花の紹介です。彼岸花と言っても日本の彼岸花ではなく、日本からは遠く遠く離れた南アフリカの彼岸花。
名前はダイヤモンドリリーです。
私の写真の技術では写しきれないのですが花弁全体にダイヤモンドの粉をふりかけたようにキラキラと光るこのダイヤモンドリリーを訪ねて清瀬の横山ナーセリーさんを訪問してきました。
ダイヤモンドリリーは彼岸花と同じ球根の植物。とは言え、生産の効率を考えると広い場所にダァ~っと球根が植えられていると思っていました。
それが、それが…。写真の通り、1球1球ポットで。この管理を続けることの苦労は計り知れない。
「球根にあまり贅沢な環境を整えてやると、大きくなるぞぉ!と張り切って葉ばかりを茂らせてしまい花にエネルギーが向かない。立派で肉厚の花をボール状につけるには、小さなポットのままで球根に負荷をかけて育てることが必要不可欠なんですよ…。」と横山さん。
たくさんの花たちの中には、ときおり見たことのない品種。
ストライプのようなツートンカラー。ラベンダーカラーやサーモンカラーなどなど。見たことないはずです。5年10年かけて改良を繰り返し、やっと10数球に増えました、なんて子たちだったのです。
横山さんを訪ねた日の週末には毎月開催している花教室が。レッスンで使用するダイヤモンドリリーを買い付けると、このまだ流通していない珍種を数本分けて下さり、生徒さんたちにしっかり紹介することができました。
すらりと伸びたダイヤモンドリリーの茎を美しく見せるために、他の素材は足元に。
素材や、テクニックだけではなく生産者さんの想いや素材たちのもつ様々なストーリーを生徒さんたちに伝えることができるよう今後もいろいろな生産者さんを訪れ、お話を伺う機会を持ちたいなぁと感じました。
今月は何となくいつもと違う場所へ。
すっきりとした秋晴れの中、鎌倉の報国寺へ。
竹林が有名で通称『竹寺』と呼ぶそうです。
数年ぶりに訪れた鎌倉。週末という事もあるのか、駅前は原宿のようなにぎやかさ。報国寺でも竹林を眺めながらお抹茶をいただく予定でしたがあまりの混雑に断念。
鎌倉を訪れた記念に、通りの小さなお花屋さんで初めて見る複色のコスモスを買いました。
2週後も改めて鎌倉へ。鶴岡八幡宮の流鏑馬がお目当てです。
すぐ目の前を走りぬける人馬の迫力に感動です。
人馬共に戦国武将さながらです。
11月の3日は明治神宮でも流鏑馬が開催されるようです。
ご興味のある方は訪れてみるときっと感動されると思いますよぉ!