マンスリーアーカイブ


2010年May10日

芽吹きの蓼科、5万本のカーネーション、盛りだくさんのゴールデンウィーク

今年のGWは良く晴れましたね。前半は連休を頂き蓼科へ、後半は仕事で毎年お世話になっている母の日商品の出荷地、大阪は高槻に出張でした。

GWに入ってから毎日太陽が燦々としていましたがさすがに蓼科はまだまだ茶色い世界。真青な空を背景に眺める針葉樹の林は刺繍のようです。葉っぱがわさわさとしていないので森に暮らす鹿たちの姿も良く見えます。この群れは15頭くらいの大きな群れでした。





まだ茶色い落ち葉の道に顔を出した黄緑いろのふきのとう・・・。若々しいです。



こびとの様なつくし・・・。ハコベの産毛も可愛いぃ。



八ヶ岳連峰の袂に広がる牧場脇の草むらでは、マグとたくさん走りました。もう速い速い。ついて行くのにやっとです。



私よりもずっと足が速い事を知ったこの日、どうでしょう。このマグの凛々しい雰囲気・・・。八ヶ岳連峰の様に神々しいと思いませんか?



たくさん走った後は小さな小川の脇にある小さな温泉『石遊の湯』へ。





静かで、簡素な雰囲気がなんとも落ち着きます。周囲は林なので小鳥達のさえずりがBGM。



蓼科で有名な『バラクライングリッシュガーデン』のすぐ近くなので近くへ寄った際にはぜひ訪れて欲しい場所のひとつです。

もうひとつお勧めのスポットは小さなイタリア料理やさんの『UMEZO』。お料理の美味しさはもちろんですが、古い日本家屋を生かした店内の雰囲気がとても素敵。目の前には季節ごとの球根花や宿根草が咲く美しい場所です。




3泊4日の蓼科滞在でしたが、その短い間に植物達がみるみる芽吹き、茶色だった森がどんどん黄緑色になっていきました。そんな芽吹きのこの時期は当たり前に青々とした真夏よりもみずみずしい発見があり爽やかな気持ちになることができます。



自然や太陽の力を借りてすっかりリラックスし、心も体も元気一杯になった後はいよいよ母の日の仕事で出張です。



とあるオンラインショップで販売していた1アイテムの商品の出荷ですが、10000件というケタ違いの出荷量です。実際にはこの写真の5倍6倍ほどの素材の入荷があり、それが全てアレンジに姿を変えて10000人のお母さんの元へ旅立っていきました。





前半の穏やかな休日も、後半の分刻みで出荷に追われる工場での5日間も1分1分が充実した楽しい時間でした。



2010年May21日

北鎌倉での撮影

先週の事ですが、弊社ECサイト『花のある暮らし』の夏バージョンの撮影に行ってきました。

去年からずっと、「夏は苔玉や水生植物を日本家屋で撮影したいね」とスタッフたちと話していた事が思いがけず実現し今回は、北鎌倉の古民家での撮影となりました。



家具や、さり気なく置かれている小物に目を向けるとずっと昔にタイムスリップしたような不思議な感じがしました。この空間だけ、時間が止まったままのような・・・。



高台へ向かう本当に静かな坂道をぐんぐん上がったところにある、たくさんの緑にすっぽりと囲まれた縁側のあるとても懐かしい感じの日本家屋です。



撮影中も小鳥達の鳴き声がのどかに響いてまるで夏休みのような穏やかな時間が流れていました。縁側にはヒマワリの花も良く似合います。

今回のおすすめ商品はこの苔山です。







サイト内ではこの苔山たちをガラスの花器等に入れ替えたり、違った楽しみ方のご紹介もしています。6月3日にアップされる予定ですのでぜひ覗いてみてください。

今日の撮影にはぴったり、と思い私の育てているテッセンの花を数輪持ち込みました。すると奥様が、このテッセンの為に素敵な一輪挿しをご用意くださいました。



1輪の花をそっと生けると、なんだかその1輪に気持ちがスゥ~と向き、すぐ近くでずっと見守っていたくなるものです。そんな1輪を大切に活けるには、丁寧で温かい職人の手から生まれた焼き物が良く似合います。

そんな事を思いながらのとても穏やかでゆったりとした時間が流れた1日でした。ぜひ、6月上旬『花のある暮らし』サイトへお越し下さい。

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2010年May31日

今年も大きく咲いてくれたお気に入りのバラ

大切に育てているお気に入りのバラが今年も大きく咲いてくれました。



『Abraham Darby』 容姿、香り全てにおいて私にとっては完璧なバラです。

バラはよく育てるのが難しいと言われますが、その通りだと思います。もう少し言うと、この都会の限られたスペースで、限られた条件の下で健康的に育てるのが難しいのです。本来バラは、午前中から太陽が燦々と降り注ぐ風通しの良い場所であれば少々の消毒と、肥料を与えさえすればきちんと育ってくれます。けれど、建物が密集して立ち並ぶ都会で、そのスペースを確保する事自体が難しいのです。我が家もそうです。目が届く範囲で、それなりにいろいろな植物を楽しむには充分な我が家の庭ですが住宅に囲まれた環境ですし、バッチリ日が当たるのはせいぜい半日。皆さんもきっとそうですよね。

けれど、バラには数えきれないほどの種類があり、耐病性、耐陰性、耐暑性、耐寒性全てにおいて非常に優れた品種が存在します。このAbraham Darbyもそのひとつ。



バラは春になると週1回の消毒が必要とよく言われますが、私はこのバラを薬を1滴も使わずに育てています。庭にもベランダにも魚がいるので薬を使うことができないからです。最低限このバラの為にしている工夫は、なるべく風通しが良いように庭よりも高い位置にありより風通しの良いベランダの日の当たる場所に置き、最低限の有機肥料を与える・・・。その位でしょうか。

まださほど大きくない株ですが、去年は2個しかつかなかった蕾が今年は8個もつきみんな大きく咲いてくれました。1輪に付いている花弁の数は80枚。その花弁がゆっくり開いてくれるので花持ちも良いですし、香りが素晴らしい!!色も!!!うっとりです。

その点、品種選びで少々失敗したのがダマスクローズの『レダ』



4月のガーデンショーで一目惚れしたこのバラ。下調べを全くせず、購入しましたが、我が家の環境では少々風通しにも日当たりにも不満があったようです。さっそくバラの病気の代名詞、うどん粉病が発生。治療をしない訳にはいきませんから、庭の池に入り込まないよう家からずいぶん離れた場所まで運び、薬を散布しました。

けれど、咲いてみると思い描いていた通り、芍薬のようなロゼット咲きでボタンアイのあるまさに『ダマスクローズ』の姿でした。工夫しながら大事に育てたいと思います。それからこの夏のもうひとつのお楽しみは4月末に植えた小さなイタリアントマトの収穫。4月の末に植えつけた苗がさっそく実をつけました。

これは苗が生協から届いたとき。4月24日でした。



これが現在。少し細長い品種『サンタリナ』



この子はまん丸の『ロマリア』

『ロマリアとサンタリナ』だなんて、イタリアの恋愛映画のタイトルの様でなんともロマンチックですよね。赤く色づくのが楽しみです。庭いじりがますます楽しい季節の到来ですね。